日本最古にして至上の名湯 有馬温泉
有馬温泉は日本書紀に記される日本最古の温泉。また、枕草子で評されるように、日本最高の名湯でもあります。薬神、少彦名命や、薬師如来に象徴される薬効ある名湯は、鉄分、塩分、その他ミネラルが豊富で、古来より人々を癒す湯として尊ばれてきました。有馬の湯は、60km下の海洋プレート最端部から幾星霜を経てわき上がり、地上の空気にふれて陶色を呈します。
御所坊は鎌倉期には、湯口の正面にあったほか、江戸期には、元湯と唯一連結されてはいたものの、内湯はありませんでしたが、戦後、御所坊裏で湧出した「御所泉源」から、上質な湯が引かれるようになりました。2010年には、当代15代目金井四郎兵衛が考案した独自の配湯装置を導入。これにより、御所別墅でも質の良い御所泉源および妬泉源の温泉を掛け流しで楽しめるようになっています。
活力と再生
有馬温泉の湯、それは600万年の時を超えた温泉。古海水由来のミネラルが豊富なその湯に浸かれば、重力が薄れるのとともに体が浮かび上がる感覚を感じることができるでしょう。この鉄分豊富な塩化物泉は、体を芯まで温め、あなたの心と体を調和させるのです。静寂の中、ゆったりと温泉に浸かり、心身のメタモルフォーゼを楽しんでください。
「スパ籠りか温泉か?はたまたその両方か?」、地球奥深くから湧き上がる温泉に浸かり、大地との一体感を感じてみてください。古来より金にも喩えられた湯の暖かさや薬効成分が体に吸収されていくのを感じましょう。そして、心地よいトリートメントやリラクゼーションマッサージのゆったりとした流れに身を任せましょう。
大浴場「有馬山叢 陶泉」
御所別墅離れの大浴場。14世紀以降、近年まで有馬にあった唯一の温泉浴場、一ノ湯二ノ湯には、有馬で唯一、御所坊だけが渡り廊下で繋がっていました。その、有馬の象徴であった浴場を偲んで、有馬山叢 陶泉が作られました。こじんまりとした当時の大きさの湯船に浸かれば、心の内面が澄み渡る心地に。湯は御所泉源から。掛け流しです。
ツリーハウス温泉「コルボ・デ・オウロ」
綿貫宏介監修の客室付き金泉露天風呂「コルボ・デ・オウロ(金の烏)」は、世界初のツリーハウス型温泉です。烏の巣に見立てられた細やかな造形は日本最古の歴史書「古事記」に記録されている有馬温泉を発見した三羽のカラスの神話に基づきます。三羽のカラスは神の使いとされており、金烏は太陽の象徴でもあります。
全10室の客室温泉
御所別墅の10部屋すべての客室風呂には、御所泉源および妬泉源の有馬温泉が引き湯されています。客室で愉しむ「真っさらな有馬温泉の一番風呂」は、まさに異次元の鮮度。湯口から生まれたての温泉をプライベート空間でゆっくりお愉しみいただけます。湯量やお湯の熱さも自分で入れる温泉風呂だからこそ想いのままに如何様にでも。
サーマルルーム
開放的で明るい室内とは対照的な仄暗く瞑想的な空間。体温とほぼ同じ温度に保たれたサーマルルーム内は、体の免疫機能を高めるのに最適な空間。お好みの本等読みながら暫く過ごせば、しっとりとさわやかな汗が流れます。単なるサウナとは違う、御所別墅独特のこの空間。ここを訪ねるために御所別墅へ通われる方も少なくありません。
御所坊の大浴場「金郷泉」
御所別墅から徒歩8分、御所坊内大浴場。他に類を見ない半混浴式の大浴場は、一つの同じ空間を男女でも楽しんで欲しいという当代金井四郎兵衛の思いを象徴した設えの一つ。60キロ下の海洋プレート端から幾星霜を経て湧き上る太古の名湯に浸れば、世俗の様々な思いが千里先へ霧散するよう。 有馬随一の湯を、源泉掛け流しで。
ライブラリーサロンで湯上りの時間を
有馬温泉の泉質を愉しんだ後の湯上りは、ライブラリーサロンでビールやアルコールを愉しみながら、寛ぎのひと時を。高い天井と広々とした空間で湯上りのアルコールは、普段とはまた違った時間をお過ごしいただけます。ご家族やご友人と湯上りの他愛のない会話も、いつも以上に弾みます。
春・秋はテラスで山の空気を
御所別墅の魅力のひとつである、テラスからの有馬の景観。季節折々に表情を変える景色は、時間を忘れて見入ってしまいます。都会の喧騒を忘れ、鳥や風、葉音、せせらぎの音に耳を傾け、有馬の山々から生まれたての空気を思いっきり吸い込み、リラックスした時間をお過ごしいただけます。